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2021年8月4日、第5回目となるAIQVE ONE主催のオンラインセミナー、QA Tech Nightを開催いたしました。この記事では、その中で行われた、コーポレート本部 人事総務部マネージャー 石丸篤史の講演内容をお届けいたします。
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AIQVE ONE株式会社 コーポレート本部人事総務部マネージャーの石丸と申します。よろしくお願いいたします。現在、総務・採用・人事・教育を担当していまして、資格としてはJSTQB FLを持っています。
経歴としては、ゲームが好きでゲーム会社直営の専門学校に入りまして、そのゲーム会社でアルバイトをしながら学校に通っていました。卒業後はそのゲーム会社に入社し、本格的にデバッグを行っていました。
そのあと、千葉県の某テーマパークでアトラクションのお兄さんしてまして、そこではインストラクターとしてそこに入ってくるお兄さん・お姉さんの育成などを行い、そこでトレーナー資格を取得しました。そのあと外資系アプリケーションの会社に入社し、主にフランスに本社がある会社で、その日本支部でアプリケーションのゲームのテスト・品質管理などをしていました。その後、キャリアショップの店員ですとか、第三者検証会社に入社しまして、ご縁があって、AIQVE ONEの前身となるモリカトロンに入社しました。
最初、現場ですとかテストリーダーを担当していたのですが、テーマパークでもしていた教育に注力させていただくことになり、今ではいろんなメンバーを教育しています。
はじめに、こちらを見ていただくといろんな業種で数字が入っているのですが、この数字って何かわかりますでしょうか。言ってしまうと、これがですね、各業界の平均年齢を示していまして、建築業ですとか、不動産ですとか、40代前半が多いかなというところですが、ゲーム業界、大手を見ていくと、一番上は平均年齢高いんですが、だいたい30代と他より低くなっています。
比較したときに一般的な企業の平均年齢が41歳と言われているのに対し、ゲーム業界の平均年齢は34.9歳と言われています。
一般的な業界と比べるとゲーム業界の方が若い人が多いということですね。
その結果、30代半ばの方が管理職になっていたりですとか、あとは特殊スキルを持っている方が多いという印象です。
なぜゲーム業界が若いかというと、業界自体が比較的新しいという面や、未婚の方が多く融通が利きやすい、とか様々な要因があると思います。
ゲーム業界って徹夜でデバッグするというイメージがあるかと思うんですけれど、今そういった会社はほとんどないと思うんですけれど、私が最初いたゲーム会社は、1年であまり家に帰れないというところもありましたし、変化に適応するためには、若い方が様々な技術に適応しやすいとか、若い方の方が人件費が安いとかいろいろな要因があると思うんですが、結果的に業界自体に若い人が多くなってくるのかなと思います。
一般的な採用の話をさせていただくと、中途採用と新卒採用の2パターンあるかと思うんですが、中途採用の中でもポテンシャル採用と経験者採用の2種類あると思います。
そういったところで、いろんな方が採用されるというところで、ゲーム業界の求人広告には、
・「ゲーム好き集まれ」
・「ゲームをすることがお仕事」
・「誰でもできる簡単なお仕事です」
・「未経験OK」
などのフレーズが多いかと思いますが、その結果、異業種・未経験者の応募が多くなるということになります。その中でもアルバイト経験しかない、社会人経験が乏しい方もいらっしゃいます。
私自身、採用面接もさせていただいているんですけれど、テスターですと敬語を使えないとか目を見てお話しできない方も多くて、そのためテストとしての技術はもちろん大切ではありますが、コミュニケーションやコンプライアンス、ヒューマンスキル等の知識がより重要視されると思います。
そういったところで、AIQVE ONEの教育についてお話しさせていただこうと思います。
弊社としましては3つの教育に注力しています。ビジネススキル・ヒューマンスキルの教育ですとか、ドメインスキル-IT業界の基本的な知識や最新トレンドの教育、そしてテストスキル-テスター・テスト設計者・テストリーダーなどレベルに応じた教育を行っております。
主にテストスキルについては、先ほどお話しした花房の方が担当しておりまして、私の方はビジネススキルを担当しています。
カリキュラムとしては、3つの教育の中で当てはめていって、一部できていないところもあるんですが、大方こういったところですすめています。
JSTQBですとかITパスポートなどの内容を取り入れた弊社独自の研修などを行って、テストエンジニアの底上げを行っています。実際に人数が足りていないところは第一線で活躍している社員が講師を務めさせていただいています。自動化なども第一線で活躍しているメンバーが講師として新入社員やメンバーに研修を行っています。
コミュニケーション研修の一例をあげていこうと思います。
これは弊社で行っているロープレですね。「伝える」でなく「伝わる」ように話しましょう、というところで、分かりやすく伝える、話を組み立てる、短く伝えるための研修です。
たとえば消火器の使い方というところで、機材はどういったものを使うのか、それぞれどういった手順を踏むのかとか、それぞれの手順のポイントを見ていただきます。これを見たあとに卵焼きの作り方というお題を出しています。
実際に研修で受講生の方は、機材はどういったものがあるの?とか、主な手順はどんなところがあるのとか考えてもらって、たとえば中学生とかが初めて卵焼きを作るときにどういったことを伝えるかという研修になっています。
結構やっぱりですね、地方によってもいろいろと違ったりするんですね。卵焼きにお出汁いれたりマヨネーズいれてふんわりさせて焼いていきます、というのも受講生にもいるんですけれど、分かりやすく伝える、短く伝えるというところでは、結構手順を飛ばしてしまって油をひかないとか、盛り付けをしないとかいう人もでてくるので、誰でも分かるような手順で卵焼きの作り方を説明してください、ということをコミュニケーション研修の1つとして取り入れています。
続きまして、ゲームドメインの研修の一例となっています。
育成シミュレーションの歴史について学ぶ一部なんですけれど、どういった年代でどういったゲームが売れていて、今どうなっているのかという話をさせていただいています。代表作ですとか、あとは〇〇の登場で社会現象になったとかを受講生の方に考えてもらって当ててもらうというところですね。
こういったゲームの話をすることで、知識ですとか興味を持ってもらう研修をしています。
研修の内容も3つ用意していまして、未経験者から経験者まで個人のレベルにあわせたステップアップ研修ですね、テスター・テスト設計者・テストリーダーなどレベルに応じた研修を行って未経験から確実にステップアップできる研修を用意しています。
次のキャリアにパスするために、たとえばテスターからテスト設計者に上がっていくためにはこういった研修をやっていきますとか、テスト設計者がテストリーダーになるためにはこういった研修やっていきますとか、というものがステップアップ研修ですね。
次がソフトウェアテストの基礎的な知識が学べるベースアップ研修ですね。検証資格であるJSTQBとかIVECとか実践的な研修を行っています。基本的なソフトウェアの知識やテスト技法をレベルアップさせるためのベースアップという研修になっています。
最後のビジネスパーソンですね、ヒューマンスキルを向上させるための研修でビジネスマナー研修を行っています。主にコミュニケーションの考え方とか挨拶はしっかりしましょうとか、そういった基本的なところや、名刺交換などの研修を行っています。
弊社としてはその他に小テストを行っていまして、2週間に1度、5分ほどのテストを受けてもらっています。これは社員全員に受けてもらっているんですけれど、5問中、5点とるまでやってもらいます。あと、最初に5問中何問あっていたかという結果が残るので、そういったテスト結果を皆さんに公開させていただいています。
たとえば僕が1点とったら、そのことが全社員に知られてしまうというような仕組み作りをしています。仮に僕が1点とったら5点取るまで何回でも繰り返すというところですね。これが2週間に1度ですね、皆さんにやってもらうものになっています。
この小テストは、JSTQBだったりとか情報セキュリティだとかITパスポートだとか様々なジャンルで作っています。
そういったテスト結果なんですけれど、去年から始めたのですが、2回目になってくると平均点が10%伸びてきます。
JSTQB受講者も多くなって、JSTQBのFLの合格者も増えるようになってきました。学習効果・研修効果が見える化できてきたかなというところになります。
今年の5月には、JSTQBで認定パートナーとして「ゴールドパートナー」に認定される運びになりまして、結果的に皆さんテスターとしての質が向上してきたというところになります。
また、キャリアアップとしては最初はテスターからスタートするのですが、テストリーダーになるとかテスト設計者になるとか、分岐ですね。自分に合っているところを選んでもらって、テストリーダーの次はテストマネージャー、テスト設計の場合はテストデザイン、自動化エンジニアとか、皆さんがキャリアアップできる仕組み作りを行っています。
最後に、「品質管理に、革命を」がAIQVE ONEの経営理念になります。
どうしても最近ですとテスターが開発の方より下に思われてしまうというところがあります。
実際、弊社も未経験者採用を行っているんですけれども、弊社の場合、AIや自動化といった技術を使って、人とAIのハイブリットな検証を行っていきたいと思っています。開発が上ですとか、テスターが下のような上下関係なく正当な評価をしていただいて、クライアントさんはもちろんのこと画面の向こうに生身の人間がいることを忘れないような、丁寧な仕事をしていく、そういった人材を引き続き育てていきたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
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