
【メタバース開発】バーチャル旅行プラットフォーム「ANA GranWhale」開発インタビュー
ANA NEO株式会社
AIQVE ONEのエンタメソリューション開発事業では
ANA NEO株式会社が運営するバーチャル旅行プラットフォーム「ANA GranWhale」
および「ANA GranWhale NFT MarketPlace」の開発・保守を行っており
Unreal Engine / C#を用いたメタバースサービスのシステム開発を担当しています。
今回は、ANA NEO株式会社 システム責任者の坂田氏と
AIQVE ONE株式会社 開発プロジェクトリーダーの難波氏にインタビューを行い
「ANA GranWhale」 の開発工程やこだわりについてお話いただきました。
バーチャル旅行プラットフォーム「ANA GranWhale」
および「ANA GranWhale NFT MarketPlace」の開発・保守
写真右手:ANA NEO株式会社 システム部 部長 坂田康広 氏
写真左手:AIQVE ONE株式会社 エンタメソリューション部 開発部 難波建太 氏
ANA NEO 坂田氏
「ANA GranWhale」は、スマートフォン一つで国内外70か所の観光地にバーチャル旅行ができるアプリです。エリアは大きく分けて3つありまして、様々な企業が出店しているショッピングモールの「Skyモール 」、バーチャル旅行ができる「V-TRIP」、自分の部屋をカスタマイズして作れる「Skyルーム」があります。
ANA NEO 坂田氏
ANAマイレージクラブ会員のお客様は、アプリの中でグランチップを集めるとANAのマイルに交換できます。貯まった マイルはANAの航空券に変えることもできますし、アプリ内のデジタルアイテムを買うこともできるので、ご自身のアバターアイテムに交換いただくことが多いです。
AIQVE ONE 難波氏
ユーザーの方々は多種多様なアバターを着ているので、開発中にデフォルトの白いTシャツでログインすると、浮いてしまうこともあります。
ANA NEO 坂田氏
Skyモールで購入されたブランドさまのデジタルアイテムや、ハロウィンなどイベントの衣装が多いですね。とくにIPSAさまの個性的な衣装は、よくユーザーの方が来ているのを見かけます。あと、移動するときに乗れる「魔女の箒ホバー」も人気です。
ANA NEO 坂田氏
ユーザーの方のSNSを見ていると、ご自身が旅行に行く場所にV-TRIPで事前に行ってみて視察をしている方ですとか、過去に旅行に行った場所にV-TRIPで行っている方もおられます。あと、実際にV-TRIPと同じ場所に行って、バーチャルと実物の比較写真を投稿している方も見かけます。私たちもどっちがバーチャルでどっちが本物なのか分からないくらいリアルです。V-TRIPで初めて知った場所に実際に行ってみたというユーザーの方もおられるので、嬉しく思います。
AIQVE ONE 難波氏
私も開発でアプリを触るときに、実際によく行く京都の先斗町に行くと「あの時行ったところだ」と懐かしい感覚になります。
ANA NEO 坂田氏
バーチャル旅行はリアル感にこだわっていますからね。ANAの世界観も意識していまして、アプリのチュートリアルに出てくるSkyアテンダントの手の位置やポーズもリアルに再現するようにしています。V-TRIPでのガイドの台詞や言葉遣いにも気を付けていますね。あと細かいですが、普通のゲームだとイスの上にジャンプして登れたりしますが、座ることしかできないようにもしてあります。
ANA NEO 坂田氏
ガイドの台詞や観光地のクイズは、中の人が一生懸命考えています。京都の二条城は歴史学者の磯田道史先生が音声ガイドをしてくださっているので、磯田先生からより詳しい情報の原稿をいただいてガイドに反映させています。
AIQVE ONE 難波氏
それぞれのエリアは、まず3D班の方がデザインに基づいたバーチャル空間を作って、そのあとにAIQVE ONEがその空間でどのような施策を行うかをANA NEOさまと相談させていただきながら開発しています。Skyロビーであれば、最初にユーザーが訪れる場所で1番使われる空間なので、快適に過ごしていただくためにどのような処理をするべきかを意識しています。表示される他ユーザーの上限数に制限を設けて、ユーザー数が多くなるにつれ増える処理負荷に対応するために、既存の処理を見直し、できるところは一本化を行うなどを行っています。
ANA NEO 坂田氏
ゲームだとユーザーは走って移動することが多いと思いますが、「ANA GranWhale」はあえて乗り物で移動するようにしています。デジタルアイテムで最も人気の高いものが乗り物なので、基本的にはホバーで移動するのですが、馬車・飛行機・雲など、様々なアイテムを用意しています。
AIQVE ONE 難波氏
開発メンバーでも新しい乗り物が出てきたらとりあえず乗って動きをテストしています。乗り物によってアイテムの調整が必要で、例えばその時持っている風船など、乗り物がほかのアイテムと干渉しないかを確認しています。そういった乗り物があるからこそ色々な新しい企画が出てくるのかなと思います。
ANA NEO 坂田氏
V-TRIPの観光地は、ANAグループの実際にツアーを作っていたメンバーから現地の情報を集めて作ったりしています。国内の観光地はスタッフがロケハンをして写真を撮って、それをバーチャル空間に実装しています。天気に左右されたり、朝早かったりするので結構大変です。早朝の人がいないときに行って写真を撮らないとレタッチする方が困ってしまいます。アプリ内でどこに移動ポイントを置くか検討も必要なので、多くの資料が必要になります。
AIQVE ONE 難波氏
ANA NEOさまからV-TRIPで新しい機能を使いたいというご提案をいただときは、ご相談しながら実装に移っていきます。ANA NEOさまと自治体さまの動きのこだわりや、場所によってルールがあったりするので、土足厳禁な場所に入った時は靴下かスリッパに切り替えるなど、整合性を取るために工夫しています。
ANA NEO 坂田氏
京都のこのエリアでは橋の欄干に座ってはいけない、などエリアごとのルールをガイドの台詞に入れたり、クイズにしたりして文化をお伝えしていますね。
AIQVE ONE 難波氏
自分が触っていていいなと思った場所は、弘前公園です。リアリティのある旅行ができるというのはもちろん、1回のV-TRIPで昼と夜どちらもの風景も楽しめて魅力を感じられるというのは、バーチャルならではだと思います。背景やモノが良く見えるようにライティングの設定も細かくされていて、デザイナーさんのこだわりを感じるので、機能の実装でもそこを活かせるように意識しています。今後もユーザーの体験をもっと良くしていけるようなアプローチをしていきたいです。
エンタメソリューション開発 サービスサイトはこちら
https://www.aiqveone.co.jp/solution
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