テスト自動化
2023年8月に開催されたCEDECにおけるAI・自動化関連の講演まとめ
mabl(メイブル)は多彩な機能を備えた、テスト自動化ツール・ソリューションの1つです。mablでテスト自動化をすすめるにあたって、プログラミングなどの難しい知識は必ずしも必要ではありません。簡単な手順で、自動テストの作成が可能です。海外製品ですが、日本語のサポートも充実しているため、気軽に自動テストの作成を始められます。
この記事ではmablの概要や、特徴、料金プランについて解説しています。その上で、mablの使い方・手順についても紹介しているので、気になる方はこの記事を参考にしていただければ幸いです。
mablとはブラウザ操作を記録するだけで、自動テストを作成できる高性能なクラウド型のソリューションです。mablを使えば、ローコードで※比較的簡単に自動テストを作成できます。
※テストの種類によってはプログラミング知識が必要です。また複雑な処理が必要になる場合も、プログラミング知識が必要となることがあります。
昨今では、テスト自動化を実現するツールやソリューションが複数登場しています。そうしたなかで、mablにはどのような特徴があるでしょうか。以下、1つずつみていきましょう。
mablではChromeに拡張機能をインストール後、対象アプリの画面操作を記録するだけで自動テストを作成できます。mablで自動テストを作成するにあたって、プログラミング知識は必ずしも必要ありません。非技術者でも、ローコードで主要な機能を使うことができます。
mablはAIによるオートヒーリング機能(自動修復機能)を備え、アップデートなどでアプリ画面が変更されても、作成済のテストを自動で修復します。
mablのような自動化ツールを使わない場合、自動テストを作成後に、アップデートで少しでもアプリ画面が変更されると手動によるメンテナンスが必要でした。その結果、メンテナンスの負担が大きくなり、自動テストの運用が停止されてしまうことも少なくなかったのです。
その点mablでは、アプリが改修される度に必ずしも人が介在してテストの修復を試みる必要はありません。オートヒーリング機能により、メンテナンスにかかる負荷を大幅に軽減できます。そのため自動テストの運営が継続しやすくなるわけです。
mablは他のテスト自動化ツールに比べても機能が豊富で、自動テストの品質を向上させられる点も大きな特徴です。たとえばmablでは、テストの各ステップで以下にあげるデータを収集します。
・DOMスナップショット
・ネットワークアクティビィティ(HARファイル)
・スクリーンショット
・Chromeパフォーマンスのステップトレースなど
これらの包括的なデータを活用することで、よりスピーディーに不具合が発生した原因の確認や診断ができるようになるのです。
さらに、以下に挙げる機能も備えています。
・APIテスト、クロスブラウザテスト、アクセシビリティテスト、ビジュアルテスト、コマンドラインからのテスト実行などに対応
・リンククローラー機能によるアプリケーションのドメイン内のすべてのリンク先ページを自動クローリング
・mabl Linkというトンネリングツールを使用することで、プライベートネットワーク(オンプレミス)環境上のアプリケーションに対して接続可能
※これによりアプリケーションのセキュリティ要件に制限がある場合でも自動テストが可能
APIテストは、アプリの品質を向上させるためにも非常に重要です。mablはブラウザテストだけでなく、APIテストに関しても自動化する機能を備えています。mablでAPIテストを作成するにあたり、ツールを切り替える必要はありません。同一のツールでブラウザテスト・APIテストの両方を作成できます。
mablでは以下のような複雑な処理について、プログラムの記述も必要なく、簡単に実装することができます。
・if-elseを用いた複雑な処理
・繰り返し処理
・Eメールテスト
mablは必要最低限の機能を備えたスタートアッププランと、より機能性が高くサポートも充実したグロース・エンタープライズプランがあります。各プランの概要は以下の通りです。
スタートアップ | グロース | エンタープライズ | |
プラン料金 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
UIテスト | ○ | ○ | ○ |
クロスブラウザテスト | ○ | ○ | |
E2Eテスト | ○ | ||
利用ユーザー数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
最新のiOSバージョン シミュレータ実行環境 | ○ | ○ | ○ |
過去のiOSバージョン シミュレータ実行環境 | ‐ | ○ | ○ |
オンボーディングサポート | 限定的 | 中程度 | フルサポート |
ワークスペース | 1 | 1 | 1+ ※追加購入が可能 |
ローカルUIテスト | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ヘッドレスCIテスト実行 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
データ保存 | 1ヵ月 | 3ヵ月 | 13ヵ月 |
モバイルテスト | ○ | ○ | |
クロスブラウザテスト (Chrome/Firefox) | ○ | ○ | ○ |
クロスブラウザテスト (IE/Safari) | ○ | ○ | |
アクセシビリティテスト | ○ | ○ | |
APIテスト | ○ | ||
Eメールテスト | ○ | ||
PDFテスト | ○ | ||
パフォーマンスモニタリング | ○ | ||
BigQueryのエクスポート | ○ | ||
Seleniumのインポート/エクスポート | ○ | ||
優先サポート | ○ | ||
ハンズオン形式のオンボーディング | 上限4時間 | ||
mabl University | ○ | ○ | ○ |
Custom Legal Terms | ○ | ||
セキュリティに関する質問表 | ○ |
参照元:mabl公式サイト
より詳細な情報については、参照元の公式サイトで確認下さい。
ここではmablの無料トライアル申込から、自動テストを作成するまでの使い方・手順を簡単に紹介します。mablを使い始める手順は難しくありません。数ステップの簡単な手順で、利用を開始できます。
1.以下公式サイトURLで「無料トライアル」を申し込みます。
https://www.mabl.com/ja/trial-registration
2.テスト作成・編集をするために、以下URLからmablデスクトップアプリをダウンロード・インストールします。
https://www.mabl.com/desktop-app
3.mablデスクトップアプリを起動し、「Get Started」ボタンをクリックします。あとは指示に従って、新しいテストを作成しましょう。
4.新しいテストを作成すると、「mabl Trainer」が起動します。画面の指示に従い、自動テストで行いたい操作内容を実行・記録しましょう。
5.「Run test」ボタンをクリックすると、「Ad hoc runパネル」が起動します。作成した自動テストを実行したい場合は、「Start 1 run」ボタンをクリックしてください。
mablはブラウザの操作内容を記録することにより、自動テストを作成できるクラウド型のソリューションです。mablでは、アプリのアップデートなどで画面の変更が発生しても、AIがそれを認識して自動的にテストを修復します。これによって、自動テストの運用にかかる負担やコストを、大幅に軽減することが可能です。
またmablは他の自動化ツールと比べ、機能が豊富である点も特徴としてあげられます。たとえばmablでは、テスト実行時の様々なデータを取得し、不具合の原因をスピーディーに発見することが可能です。その他、アプリ品質の向上に重要なAPIテストにも対応しています。
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