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| 分析対象期間 2026年9月16日〜21日 | 検索ワード TGS2026 | 対象媒体 X |
東京ゲームショウ2026(TGS2026)は、30周年の節目を迎え、国内外から1,138の企業・団体が参加する大規模なイベントとなりました。会期は9月17日から21日までの5日間を予定していましたが、台風25号の影響により21日は中止となり、実際の開催は4日間となりました。
今回はSNS監視ツール「Oreo」を使い、「TGS2026」を含むXの投稿を収集・分析しました。どのタイトルが注目を集めたのか、来場者は会場で何を楽しみ、どこに課題を感じたのか。そして、その反響を次回の出展企画にどう活かせるのか。ゲームファンにも、ゲーム会社のマーケティング担当者にも楽しんでいただける形で、SNS上の反応を読み解きます。
TGS2026の投稿からまず見えてきたのは、SNSで共有されていたのがゲームの情報だけではなかったことです。試遊後の感想はもちろん、ブースの装飾、フォトスポット、コスプレ、ステージイベント、ノベルティなど、会場での体験そのものが数多く投稿されていました。

全体としては「楽しかった」「また来たい」といった好意的な反応が中心でしたが、人気タイトルの整理券が早々に終了したことや、長い待機列、会場内の混雑、ノベルティを巡る混乱なども継続的に話題になっています。
さらに、19日に発表された21日の開催中止は、会期中でも特に大きな話題となりました。開催中止を残念がる声だけでなく、その後に増えたチケット取引や詐欺への注意喚起まで含め、イベントを取り巻くさまざまな反応がSNS上に現れています。
ポジネガ比

今回の投稿群では、「モンスターハンターワイルズ:アセンダンス」「STRANGER THAN HEAVEN」 などの大型タイトルに加え、「Palworld 」「アストラエ・オラティオ」「 MIRESI:視えない未来」「ペルソナ4 リバイバル」などが会期を通じて継続的に注目を集めていました。
また新規IPやインディー作品にも試遊後の感想が集まり、会場で初めて作品を知った人が、その場で感じた魅力を投稿する様子も多く見られました。

Pick Up:アストラエ・オラティオ
日本語投稿で特に印象的だったのは「アストラエ・オラティオ」です。キャラクターデザインや「東京×魔法」という世界観、キャラクターの魅力を存分に発揮する立体的に動くサイネージのビジュアル、カフェを思わせるブース演出などが好意的に受け止められていました。試遊後の期待感も強く、一部ではUIへの改善要望も見られましたが、それも含めて関心の高さが表れています。
作品の知名度だけでなく、世界観をひと目で理解できる展示や、写真に残したくなるブースづくりが、拡散のきっかけになっていました。
日本語投稿では現地での試遊体験や会場レポートが多く見られたのに対し、外国語投稿では発表内容、映像表現、発売情報、シリーズ作品への期待などが目立ちました。
特に「FFVII リベレーション」は、グラフィックや展示演出、シリーズ最新作への期待を中心に高い関心を集めています。そのほか、「ペルソナ4 リバイバル」「モンスターハンターワイルズ:アセンダンス」「STRANGER THAN HEAVEN」「ACE COMBAT 8」なども継続的に話題になりました。
投稿言語は英語が中心ではあるものの、韓国語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、タイ語なども確認されています。
ランキング上位のタイトルを見ていくと、話題を生み出していたのはゲームの知名度や新情報だけではありませんでした。投稿されやすい作品やブースには、いくつか共通点があります。
ゲームではなく「体験」が投稿される
来場者が共有していたのは、試遊した感想だけではありません。フォトスポットの写真、ブースの装飾、ステージの様子、コスプレイヤーとの撮影、獲得したノベルティなど、会場で過ごした時間そのものが投稿されていました。
ゲームの魅力を伝えることはもちろん大切ですが、SNSでの拡散まで考えるなら、「何を見せるか」だけでなく、「来場者に何を体験してもらい、何を投稿してもらうか」まで設計する必要があります。
世界観を体験できるブースが強い
アストラエ・オラティオ、STRANGER THAN HEAVEN、ペルソナ4 リバイバルなどでは、作品の世界観を感じられる演出やフォトスポットへの言及が目立ちました。来場者はゲームを遊ぶだけでなく、その世界に入ったような感覚を写真や言葉で共有していました。
「このブースに来たことを投稿したくなる場面」をつくることが、SNS上の存在感を高めるポイントになると言えます。
今回のTGSで、ゲームタイトルと並んで大きな存在感を示していたのがノベルティです。
特に話題になったのは、Red Bullの光るタンブラーでした。一般公開初日には長蛇の列ができ、配布の一時中止や誘導への不満、フリマサイトへの出品や転売まで含めて、SNS上で大きく拡散されています。
そのほかにも、限定ステッカー、缶バッジ、ショッパー、クリアファイル、Tシャツなどの獲得報告が数多く投稿されました。
ノベルティがブースを訪れる理由になり、会場内を回遊するきっかけになり、さらに「戦利品」として投稿されることで、イベント後も話題を広げる役割を担っていました。また注目を集めるほど、運用上の不満も拡散されやすくなることから、数量、配布方法、待機列、転売対策まで含めて設計することが重要です。
19日、台風25号の影響により、21日の会場開催中止が発表されました。SNSでは「参加できなくなって残念」「楽しみにしていた試遊を逃した」「遠征や宿泊の予定を変更することになった」といった声が広がりました。
一方で、「安全を優先した適切な判断」と評価する投稿も多く、中止判断そのものへの批判より、参加機会を失ったことへの残念さが中心でした。
中止後に急増したチケット取引
中止発表後、20日のチケットを探す投稿や譲渡募集、購入希望、代理購入依頼が急増しました。「どうしても参加したい」という需要がSNS上に一気に現れた形です。
定価での譲渡だけでなく、手数料を上乗せした取引や高額な募集も確認され、急な予定変更によって個人間取引が活発になった様子がうかがえます。
詐欺への注意喚起も拡散
チケット取引が増えたことで、詐欺に関する投稿も目立つようになりました。
需要が急増した場面では、転売や詐欺のリスクも高まります。イベントの反響だけでなく、こうした異変を早期に捉えることも、SNSモニタリングの重要な役割です。
【Oreoで見えるリスク】
好感度や話題量だけでなく、転売、詐欺、クレーム、炎上の兆候まで継続して確認することで、来場者への案内や対応判断に活かせます。
TGS2026の投稿をOreoで追ってみると、会場の熱量がそのままSNSに広がっていたことが分かりました。人気タイトルへの期待、試遊後の興奮、世界観を体感できるブース、持ち帰りたくなるノベルティ。来場者が心を動かされた場面が、多くの投稿を生み出しています。
ネガティブな点では、人気タイトルの整理券不足や長時間の待機列、ノベルティ配布時の混乱に加え、開催中止に伴うチケットの個人間取引や詐欺リスクなど、注目度の高さゆえに生じた問題も確認されています。
また、ビジネスデーでは、インフルエンサーの参加をめぐる意見も話題になりました。SNSでの情報発信やイベントの認知拡大につながる一方、「業界関係者が商談や情報収集をしにくい」といった声も見られ、ビジネスデー本来の役割について疑問を投げかける投稿もありました。投稿全体では限定的な論点ですが同様の意見は複数の参加者から継続して投稿され、一部が大きく拡散したことで注目を集めています。
参加枠や時間帯、試遊機会などを目的に応じて設計することで、発信力を活かしながら、ビジネス参加者の体験価値も守る。次回以降は、こうした両立の視点もイベント設計のポイントになりそうです。
次回のTGS出展を考える際に重要なのは、来場者にどんな体験をしてもらい、どの場面を写真に残し、どんな言葉で誰に伝えてもらうのか。
SNSでの広がりまで見据えて出展全体を設計することが、より大きな反響につながります。
Oreoでは今後も、SNS上のリアルな声からユーザーの期待や評価、リスクの兆候を読み解き、ゲーム業界のマーケティングやイベント運営に役立つ情報を発信していきます。
Oreoは無料で登録を開始できます。監視の活用方法や、収集件数・対象プラットフォームに応じたプランについては、お気軽にお問い合わせください。
