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株式会社Live2D

1日のエゴサ時間が2時間から30分に。ゲームに留まらない活用法。

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株式会社Live2D
サブリーダー/プログラマ・技術営業 開発事業部 Cubismグループ SDKチーム
和田 貴史 氏

ユーザーの声を開発に反映させるのに、人力のエゴサが必要だった。

和田氏:
Live2D Cubism SDK チームの開発と技術営業を務めています、和田貴史です。Live2Dは一枚の原画から2Dによる立体表現を実現する技術です。それを実現するソフトウェアとしてLive2D Cubism Editorという製品があり、ほかにもさまざまな関連サービスを展開しています。

田中氏:
Live2D Cubism SDKチーム、プログラマーの田中颯馬と申します。Live2D Cubism SDKは、Cubism Editorで作成したモデルを組み込むための開発者向けツールキットです。用途に合わせて複数の製品が存在しており、私はCubism SDKの中でもUnityに特化したSDK for Unityや、MotionSync Plugin(※)の開発担当をしています。またあわせて、ユーザーさんからの声の収集というところも担当しています。

※ MotionSync Plugin…Live2DモデルがCubism SDK上で音声に合わせたリアルな口の動きを表現するためのプラグイン製品

和田氏:
我々は一応開発ではあるんですけども、その中でも、SNSを活用して情報発信していく取り組みもしています。開発もしますが、SNSの管理運用をし、ユーザーさんの声を受け取って開発にちゃんと反映する、というような、現場とユーザーの間をつなぐ仕事もしています。

ユーザーの声の収集では、まずLive2D公式で、クリエイターズフォーラムという場を用意しております。そこに書いていただいた意見を確認するというのが第一ですね。またメールで直接ご意見やご要望をいただくこともあり、そちらももちろん確認しています。

ただ実際のところ、ユーザーの声の数でいえば外部SNSのものが非常に多いです。Xでぽろっと書かれたものが、実はすごく重要な不具合だったりとか、すごい大きな要望だったりということもあるので、それらを仕分けして拾い上げるということもやっています。やはりXだと手軽に投稿できるので、細かいものや小さい内容でも書きやすかったりするんですよ。

田中氏:
Oreoを導入するまでは、そうしたユーザーボイスの収集は人力で行っていました。もちろん業務全体では分担していましたが、X上での能動的な情報収集、つまりエゴサは私がひとりで担当していました。Xで関連ポストを収集して、集めたものを手動でスプレッドシートに上げる、というところまで人力でやっていたかたちです。

X上のLive2D関連のポスト数は時期によってバラつきもありますが、大体一か月あたり500件から1000件ほどのポストを収集しています。特に休み明けなどはデータが溜まってしまい、以前は作業に2時間以上かかることもありました。

Xの投稿をOreoで自動収集し、情報の精査に集中。

田中氏:
具体的な使用方法としては、まずOreoで事前にプロジェクトを作って、検索キーワードを設定します。そこで除外キーワードも必要であれば設定し、あとはデータの収集をオンにすれば必要な時にデータが取れるようになります。

自分の場合ですと出社して朝一でOreoを見て、前日までのデータをCSVで取っています。そうしたら手動でCSVをGoogleドライブに上げて、GoogleドライブからGoogleスプレッドシートにインポートし、データ化しています。その後はポストの内容に応じて要望や不具合などを分類して班内で検討し、必要であればユーザー意見として開発に上げるという流れになっております。

Oreo導入前は20単語ほどのキーワードを収集していましたが、Oreoのおかげでだいぶ工数が軽くなりましたので、現在は幅を広げて26単語のキーワードで収集しています。具体的なワードとしては、たとえば「Live2D」「Cubism」といった単語は当然入っています。そのほかでは「ブレンドシェイプ」「デフォーマ」といった機能にかかわる単語も登録しています。Live2Dの各アプリが実際にどんな使われ方をしてるのかが分かるように、キーワードを設定している感じです。

和田氏:
基本のデータ収集機能のほかに、スコア機能も利用しています。収集された投稿にスコアがついて、ポジティブな意見やネガティブな意見など自動で判定してくれるので、後にデータを手動で振り分けする際のひとつの基準として活用しています。

2時間のエゴサ時間を30分に短縮し、負担を軽減・開発に専念。

田中氏:
Oreoを導入してからは一連の作業が30分くらいになりました。データを集めるところはOreoが自動でやってくれて10分弱で終わるので、あとは集めた情報の精査を人力でやって、全部込みで30分といったところです。

時間もそうですが、精神的な負担もかなり軽減されました。手動でキーワードを検索していると、関係ない情報も結構引っかかってしまうんですよ。これまではその辺りの取捨選択に結構な労力をとられていたのですが、Oreoは収集ワードとあわせて除外キーワードも設定できるので、だいぶ手間が省けるようになりました。

私は開発が本業で、業務の合間にSNS関連の作業をしている状況です。あまり工数がかかると厳しいものがあるのですが、Oreo導入後は開発に集中できるようになり、非常に助かっています。