こんにちは、広報の藤沢です。
AIQVE ONEで共通の趣味・思考を持ったメンバーにインタビューをする「共通点トーク」。
第1回目は【スイーツ大好き】なお二人に、推しスイーツについてとことん語っていただきました。
普段どんな仕事をしているか
清水:清水です。サイバーセキュリティのお仕事をしています。AIQVE ONEに入社する前は、セキュリティ事業部そのものがなかったので、立ち上げから携わっています。まだセキュリティ事業部はメンバーが3名と少ないので、パートナー企業さんと協力しながらプロダクトを提供できる体制を整えています。
森下:自分はゲームテストの自動化をメインに担当しています。AIやシステムを使ってテストを自動化することで、工数を削減して効率化を図るために、自動化のスクリプトを組んでテストに活用しています。あとは、バウムクーヘンを社内に広めるという業務も行っています。
清水:バウムクーヘンエバンジェリスト。伝道者だよね。森下君とは業務で関わることはないけど、社内イベントで森下君がでかいバウムクーヘンを振舞ったときに、切り分けられたバウムクーヘンを配るという共同作業はした。気持ちがわかるから、すぐ動いちゃう。
それぞれの推しスイーツ物語
清水:甘いものは子どものことから好きだったけど、熱烈に好きというわけではなく、あったら食べるくらいの感じだった。けど、ドーナツに出会ったときに「やべぇ!」と雷に打たれた。それが23年前の2001年かな。
清水:アメリカから知り合いがお土産に『クリスピー・クリーム・ドーナツ』を買ってきてくれて、アメリカで流行ってるらしいからみんなで食べてみようとなったときに、「これはやばい、これがアメリカでは毎日食べられて、日本で食べられないのはおかしい。」「俺が食べたい、みんなにも食べてもらいたい。」と思った。それまで日本ではドーナツは1社くらいしか有名なお店がなくて、スーパーとかコンビニに売ってるものもあるけど、そのどれとも違う味で、「これだ!」と思った。
※のちに清水氏は本当にアメリカから日本にクリスピー・クリーム・ドーナツの事業を持ってきた。(元クリスピー・クリーム・ドーナツジャパン株式会社 執行役員)
森下:僕のバウムクーヘンとの出会いは、ファミリーマートの冷やして食べる扇形のバウムクーヘンを偶然手に取って、食べた瞬間に「すげぇ美味しい」と衝撃がありました。ちょうどそのころ初めてできた推し(人間)がいたんですけど、推しもバウムクーヘンが好きだったんです。初めて行ったライブで推しが「ファミリーマートのバウムクーヘンが1番美味しい」と言っていて、「この人推そう」と思うと同時にバウムクーヘンの世界も広がっていきました。そこから専門店のバウムクーヘンに行き始めて、気づいたらもうズブズブになっていました。
清水:推しの推しは推しっていうことだな。
森下:『治一郎のバウムクーヘンに水入らず』ということわざがあるくらい、しっとりなバウムクーヘンで有名な「治一郎」とか、「ねんりん家」「ユーハイム」など有名なお店を回ったりして、バウムクーヘン博覧会というイベントをきっかけに色々なお店を知ることもできました。今はバウムクーヘンにハマって6年目で、Instagramでバウムクーヘンのことだけを投稿していたら、「バム界隈」と呼ばれる同じような方にフォローされたので、そこからどんどん情報を得ています。
森下:バウムクーヘンを好きな理由はもう一つあって、込められている意味合いが素敵なんです。元々縁起のいいものとして結婚式の引出物で渡されたりするんですけど、木の年輪に見立ていて、「長生きしそう」だとか「一層一層幸せな時間を紡いでいく」という意味合いがあります。日本人ってそういう縁起物が好きなので、バウムクーヘンの本場はドイツなんですけど、日本のほうが圧倒的に売り上げが高いんです。日持ちもするので人に渡すのに最適な食べ物と言われていて、そんな風に人に渡すために意味があるお菓子って素敵だなって思います。
ただのスイーツ好きではない
清水:森下君を見ていて思うのは、「ただの好きじゃない」ってこと。世の中に甘いもの好きはたくさんいると思うけど、違うのよ。僕もちょっと違うんだけど、何が違うかっていうと、普通は消費するのが好き、食べるのが好き、味わうのが好きなんだよ。でもその好きが違う次元に行くと、好きすぎて自分が食べて美味しいと思うのをみんなにも味わってほしいって思うんだよね。
清水:そうなると、情報発信したり自分で作ったりアクションを起こす。何かしらをプロデュースするところまで行っちゃうと、変態というか、すごいエネルギーが生まれる。これは森下君を見ててすごい感じてた。バウムクーヘンを配ったりするのも、ワクワクなんだよね。「みんな喜んでくれるかな」とか、「どれが1番人気だろうな」とか。お金はかかってるんだけど、そういうのは吹っ飛んじゃうのね。そういうヤバい好きさだな。
森下:自分が美味しいと思ったものをほかの人に食べてもらって喜んでもらうのって、別に自分が作ったものじゃないんですけど、嬉しいです。たまに自分で作ったバウムクーヘンを持ってくることもあるんですけど、家で焼き鳥用のコンロにバウムクーヘン専用の棒を使って、1個に6時間~10時間くらいかけて作っています。
清水:時間をかけて手作りのバウムクーヘンができたら…嬉しいんだよな!!さらにそれをみんなが食べてくれて美味しいって言ってくれたら最高だよ。これは消費するだけでは生み出せない気持ちだよね。
森下:そうなんです。計画はしていてまだ動き出せてはいないんですけど、キッチンカーを出してみたいとも思っています。会社に副業申請を出して、土日に焼いて売ったりしてみたいなぁという密かな夢です。平日に有休を取ってお昼休みの時間帯に会社の前に来たいです。
清水:来てほしいなぁ。人生の中心がバウムクーヘンなんだよね。仕事でお給料をもらっているのもバウムクーヘンのため。バウムクーヘンの活動をするにはお金がかかるから、仕事を頑張ろうと思える。1日の時間って仕事してるか、寝てるか、バウムクーヘンか、推し活かだと思うんだけど、全部がぐるぐる繋がっている。
森下:バウムクーヘンのように。
清水:人生は年輪だ!だから1日24時間が楽しいんだよ。
森下:楽しいです。
清水:森下君のすごいところは、ただのバウムクーヘン好きじゃなくて、ITの分かるバウムクーヘン好きなんだよ。コードが書けるバウムクーヘンマニア。アプリとバウムクーヘン両方作れる人いないから。ドーナツやっててサイバーセキュリティやってる人もいないって自分も言われるけど。しかも両方楽しいでしょ。
森下:両方楽しいです。
好きなものをマーケティングする
清水:クリスピー・クリーム・ドーナツを日本に持ってくるときに、既に国内にあるドーナツ屋さんとは何が違うのかを知ってもらわないといけなかった。だからどこに行くにも商品を持って行って食べてみてくださいって配ってた。雑誌社、テレビ局、新聞社、外部にアポが入った時は常に持って行って、「今までのドーナツとは違いますね」とか言ってもらえると嬉しかった。当時はSNSもまだ普及していなかったから、ひたすら足とドーナツを運んでた。アメリカで大人気のドーナツ屋がオープンしますって言っても「ふーん」で終わっちゃうから、12個入りの箱をひとりひと箱、新宿のど真ん中で無料で配ってた。アルバイトの子たちと一緒に配ってたんだけど、もらうほうはびっくりするわけよね。「これなんですか!」と。
森下:ドーナツ12個もらえるなんて思わないですよね。
清水:一人に配っただけで何人もの人にシェアされるから、そこからメディアに広がってテレビで放送されたりして、広告費をかけずに無料で宣伝してた。これも「食べてもらいたい」という想いが起点になっていて、ドーナツ1個あげても普通だけど、12個あげるというインパクトが大事だった。森下君が社内イベントにでかいバウムクーヘンを持ってきたのもインパクトなのよ。これも「食べてもらいたい」という気持ちがあったから、みんなの記憶に残るわけだよ。伝えていくことの根源にあるのは、「これ絶対知ってほしい」という気持ちなんだよね。それが森下君も僕もたまたま甘いものだった。
人の心を動かす「マジックモーメント」
森下:実は、僕は清水さんのことを結構前からリスペクトしていて、「人の心を動かす”マジックモーメント”を作っていく。その手段がドーナツである。」ということを過去のWeb記事で読んで、とてもいい考えだなと思いました。
清水:マジックモーメントを作るというのはクリスピー・クリーム・ドーナツの理念で、当時チーフマーケティングオフィサーに言われたのが「俺たちはドーナツ屋だけど、ドーナツ屋じゃないんだ。ドーナツを売るビジネスではなく、マジックモーメントを作るビジネスなんだ。」と。ドーナツを食べて「美味しい」と感じる瞬間・気持ちが動く瞬間をマジックモーメントと呼んでいて、これはすごくいいなぁと思って。森下君がバウムクーヘンを配ってるのもマジックモーメントを生産しまくってるんだよ。大きいバウムクーヘンを見て「えー!」という気持ちと、食べて美味しくて「わぁ~」という気持ち。だからマジックモーメントという言葉が響いたのかな。
森下:とてもいい言葉だなぁと感銘を受けました。自分が美味しいバウムクーヘンを食べたいっていう気持ちもあるんですけど、周りの人にも食べてもらって喜んでもらいたいという気持ちも強いので。
清水:自分が提供して周りに喜んでもらえたときにマジックモーメントを作り出してるんだけど、同時に自分も嬉しいから、マジックモーメントを作り出すことが自分にとってのマジックモーメントにもなっちゃう。この気持ちはプライスレスなのよ。
清水:会社の職務以外で、自分の好きなことに取り組み続けられるって幸せなことだと思う。24時間が充実していて、むしろ足りない。森下君も僕も、お互い心の中に燃えるものがあるからね。話してみたら「やっぱり同じ感覚だんだな」って再確認できたでしょ。
森下:清水さんとは1度ゆっくりお話しがしたいと思っていたので、よかったです。清水さんのお話を聞いて、自分の中で言語化できていなかったことも再確認できました。ありがとうございました。
まとめ
サイバーセキュリティとドーナツに強い清水氏。アプリとバウムクーヘン作りができる森下氏。ただスイーツが好きなだけでなく、作り手に回るほどの情熱を持ったお二人による対談でした。好きなことにまっすぐ取り組んで、人生を謳歌しているお二人の姿はまぶしかったです。AIQVE ONEにはこのような個性を持った方がたくさんいますので、共通点トーク第2弾もお楽しみに。